「ガン」の中でも急増しているのが大腸ガン
現在、日本人の死因第一位となっている「ガン」の中でも急増しているのが大腸ガン。大腸ガンの原因はまだ解明されていませんが、日本人の食生活が欧米化、つまり動物性脂肪の摂取量が増加して酸化物が増えたり、植物繊維の摂取量が減少して、便などの腸内停滞時間が長くなったりしたことが原因ではないかと考えられています。また、加齢や肥満、ストレス、喫煙などの生活習慣によってできる大腸ポリープ(良性腫瘍)も、何らかの原因で突然悪性化し大腸ガンへ変貌することがあります。
健康な人でも毎日できているガン細胞
ガン細胞は健康な人でも、毎日5,000個が体内にできているといわれています。人間の体にはNK細胞(ナチュラルキラー細胞)という細胞があり、体内のガン細胞を見つけると攻撃・退治してくれる役割を持っています。しかし、このNK細胞は働き過ぎると弱ってしまい、すべてのガン細胞を退治しきれなくなってしまいます。攻撃から免れたガン細胞は、10年から20年かけて成長し、100万個に達すれば、ガンという腫瘍になるのです。
にんにくに含まれる成分がNK細胞を正常に戻す
弱ってしまったNK細胞を、正常に戻す働きがあるといわれているのが「S-アリルシステイン」です。S-アリルシステインとはアミノ酸の一種で、生にんにくを切ったり、すりおろしたりしたときにゆっくりと生成される成分で、にんにくにしか含まれない成分であるといわれています。S-アリルシステインは水溶性であり、腸から速やかに吸収され血液中に入り、身体を巡回した後すばやく排出されるので、過剰摂取などの心配はありません。また、にんにくを発酵・熟成させることでS-アリルシステインの含有量が増えることが分かっており、味噌や醤油、お酢などに漬け込んで熟成させて食べることで、より効率よく摂取できます。
(監修:医学博士 有賀豊彦)