現代人に多い飽食と運動不足が引き金となって発病するのが生活習慣病で、中でも多いのが糖尿病です。日本では、40歳以上の約10%の人々が糖尿病だと言われています。最近では、若年層にまで広がりをみせています。
重症になるとさまざまな合併症を引き起こす
糖尿病は、すい臓の機能不調で、摂取した糖質の量に対するインスリンというホルモンの不足によって、血中糖度が高血糖を引き起こす1型糖尿病と、インスリンは十分あるのに効きの悪い2型糖尿病があります。生活習慣や老化に伴って起きてくる糖尿病はこの2型糖尿病です。悪化すると(インスリン抵抗性が高くなると)、栄養をとっても吸収されず、身体が痩せて衰弱してしまいます。さらに重症になると、腎臓病、神経障害、動脈硬化、ひいては脳梗塞など、さまざまな合併症を引き起こす可能性があります。
にんにくの成分がインスリンの減少を防ぐ
糖尿病の改善には、食事療法が治療の成否を左右します。食事内容は栄養バランスを考え、必要なだけのカロリーを摂取し、適度な運動を欠かさず行うことが重要です。にんにくには、糖の消費(燃焼)を盛んにして、血糖値の上昇を防ぐ作用がありますので、食事にうまく取り入れて、血糖値をできるだけ低く抑えるようにしましょう。また、にんにくの成分が、大切なインスリンの減少を防ぐ作用を示すことも確認されています。
(監修:医学博士 有賀豊彦)
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