1998年にカリフォルニア州で開催された「にんにく国際会議」で、東京大学薬学部の西山信好准教授(当時)は「にんにくは脳の萎縮を抑え、学習能力を高める」と発表、注目を集めました。
にんにくは脳細胞の生存率を高め、神経突起の分岐数を増やす
学習能力の向上と、脳の萎縮を抑制する作用がにんにくにあることをつきとめたことで、西山信好准教授らは、にんにくの成分は脳細胞の生存率を高め、情報を伝達する神経突起(シナプス)の分岐数を増やすのではないかと推定しました。そこで、マウスの脳の神経細胞に熟成にんにく抽出液を加え、48時間後に細胞の数や神経突起の数を測定したところ、にんにくを加えたマウスの神経突起の分岐数は2倍に増えていました。これは、脳の回転がよくなったことを意味します。脳細胞の生存率でも1.5倍伸びていました。
(監修:医学博士 有賀豊彦)
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有賀豊彦
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